データトラブルにおいて最大のリスクはデータを完全に消失することです。大事なデータであればあるほど、それがリスクとなります。ご自身で作業をなさることを想定していらっしゃる方もいると思いますので、それも含めてリスクについてまとめます。
自分でデータ復旧・復元を行うリスク
下記のリスクを回避するためには、データが消えたことに気付いた時点で、すぐにその記憶媒体の使用を中止し、新しいデータを書き込まないようにすることが大切です。また、復旧を試みる際には、データが保存されていたドライブに直接復旧データを保存するのではなく、別の安全なストレージに保存することで、さらなる上書きを防ぐことができます。
データの上書きや誤操作による消失リスク
ご自身で復元を試みることは非常に大きなリスクが潜んでいます。データの上書きは、誤ってフォーマットや初期化を行った際に発生するリスクの一つです。また、OSの再インストールや新しいソフトウェアのインストールを行うことで、失われたデータの領域に新たな情報が書き込まれ、元のデータが完全に消えてしまうこともあります。さらに、誤った方法でデータ復旧ソフトを使用すると、意図しない上書きが行われることがあり、復旧の難易度が大幅に上がる可能性があります。一方でデータ復旧専門業者に依頼する方法においてもリスクは存在します。
データ復旧で業者に任せるリスク
データが消失した際、どうしても復旧したい重要なファイルがある場合には、データ復旧業者への依頼を検討する方も多いでしょう。しかし、復旧作業を業者に任せる際には、いくつかのリスクが伴うことを理解しておく必要があります。本記事では、データ復旧における代表的なリスクと、それを回避するための業者選びのポイントについて解説します。
データが見られてしまうリスク
データ復旧を依頼すると、業者の作業員がHDDやSSDの中身を確認することがあります。これは、復旧作業が成功したかどうかを確かめるために、復旧されたデータを開いてチェックするためです。作業員が詳細なデータの中身を細かく閲覧するわけではなく、あくまで作業の一環として確認するにすぎませんが、それでも第三者にデータを見られる可能性があるという点には注意が必要です。
もしデータを一切見られたくない場合には、データ復旧ソフトを利用して自分で復旧を試みる方法もあります。しかし、障害の程度によっては復旧ソフトを使うことで状況が悪化し、データの復旧がさらに困難になることもあります。特に物理障害が発生している場合は、無理にソフトを使用するとデータが完全に失われる恐れもあるため、慎重な判断が求められます。そのため、重要なデータであれば、はじめから信頼できる業者に依頼するのが安心です。
データの漏洩・流出のリスク
データ復旧を依頼する際には、データの漏洩や流出のリスクも考えなければなりません。復旧作業中に何らかのトラブルが発生し、データが外部に流出すると取り返しがつかなくなる可能性があります。特に、個人情報や企業の機密データが含まれている場合、データ流出は大きな問題につながるでしょう。
実際に海外では、著名な俳優がPCの修理を依頼した際、業者からプライベートな写真が流出してしまったという事例がありました。このような事態を防ぐためには、復旧を依頼する業者のセキュリティ体制がしっかりしているかどうかを確認することが重要です。
業者選びの際には、「日本データ復旧協会(DRAJ)」に加盟しているかどうかをチェックするのも一つの方法です。この協会に加盟している業者は、一定の技術力と実績を持ち、データ管理に関する基準を満たしています。依頼する業者を選ぶ際は、単に料金の安さだけで判断するのではなく、データの安全性を確保できるかどうかを見極めることが大切です。
データ復旧ができなくなるリスク
データ復旧は、一度の作業で成功するとは限りません。特に、障害の程度が重い場合や、技術力の低い業者に依頼した場合には、復旧が困難になることがあります。復旧作業は「一発勝負」と言われることもあり、適切な処理を行わなければ、データが完全に失われてしまうリスクもあります。
技術力の低い業者では、復旧作業の選択肢が限られており、結果的にデータを取り戻せないこともあります。また、重度の障害が発生している場合は、高度な設備と専門的な知識を持つ業者でなければ対応できません。初めに適切な業者に依頼すれば復旧できたはずのデータが、不適切な処置によって二度と取り戻せなくなるケースもあるため、業者選びは慎重に行う必要があります。
信頼性の高い業者を選ぶことが重要
ここまで、データ復旧を依頼する際に考えられるリスクについて解説してきました。データ復旧を行う際には、さまざまなリスクが伴いますが、特に重要なデータを取り戻したい場合には、専門業者に依頼するのが現実的な選択肢となるでしょう。
ただし、業者を選ぶ際には、価格だけで判断するのではなく、セキュリティ体制、技術力、過去の実績などを総合的に確認することが大切です。信頼性の高い業者を選ぶことで、データの漏洩や復旧失敗のリスクを最小限に抑えることができます。
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